(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「キレイ事」に触発を受けて書かれた)
アタシを実はわかっていないけど
下心なく接してくれる優しい人といるより
独りで君からのメールから待ってる
実は誰からも理解されたくないのかもしれない
誰かさんが好きなタバコを吸って
少しだけむせたフリをしても
返事が来ることもなければ近づくことすらないのに
認めるように灰をはたくんだ
どこにだって居るから
それはまぶたの裏にだって
孤独を感じさせずにいる
くびきなんだから
誰ともいたくないのに
誰かといなければならない
君といられれば事足りるのに
携帯の開閉が精一杯ときてる
この2cmが世界のすべてなんだろうね
とっても笑えることなんだろうけど
爪を噛みながらアタシは
それは愚かしくキミヲマッテル
手をかすった時に気づいたんだ
内包された美しさを
二人は複数形でいるべきだと
どこにいたってそう思ってる
ワーナーミュージック・ジャパン (2001-09-19)
売り上げランキング: 17554
(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「去年の雪だるま」に触発を受けて書かれた)
全てが思い通りにならないのなら、いっそ
悪人にでもなってやればいい
そう思った次の瞬間
善意を発揮していて苦笑する
プラスとマイナスをチェックする
出来るだけ自分のマイナスを挙げてみる
それで納得したときに初めて
正義を名乗ろうか
誰かのビールが冷蔵庫に入ってる
見て見ぬフリをするんだろうけど
傷心してもいいのはいいが
命を懸けてくれるか
他人のためにと言いながら
己のイメージを上げようとしてる
誰かのためにと言いながら
その笑顔を糧にしていた
だけど、それがなんだっていうんだ
幸せになるために誰かを笑顔にするのが罪なのか
幸せになるために誰かを不幸せにするより
よっぽどマシだろう、マシだろう
その沈黙にもかかわらず
愛が命を奪っていく
まぁそう言うなよ
いい感じなんだから
(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「風、吹け」に触発を受けて書かれた)
あまりにも黒い服を着た日には
湿気が動揺の様に満ち満ちて
悲しんでくれるなと頼んでくれた人の
伏線を見出しても許されるのかもしれない
その無償の笑顔を復唱してみるよ
リレーするためのものだったと思い出す
上手いこと引かれた涙のトラックを
なぞるだけが能じゃないんだけど
扉を開け放って
来客を迎え入れるよ
光がずかずかと入ってくる
昔ながらの響きで
喪失だとは決して思わないで
認めると存在しなかったように思えてくるからと
冗談めかして笑っていた
New West Music (2010-01-19)
売り上げランキング: 2068
(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「涙」に触発を受けて書かれた)
新聞に席を詰めてもらう
物知り顔な雨には申し訳ないけど
そのせいで悲しいニュースを目にしたとしても
そうなることになっていたんだと思うことにするよ
誰かを待っていたような気もするし
目上の人を待たせていたような気もする
止み終わるのを待ってたはずなのに
カーテンコールの拍手の狡猾さで背中を押される
照明が切り替わる
視線が見事に恋焦がれて
承認されなかったことに気づかなくても
主役が誰かはどうでもいいこと
どうして湿気で固くなったフランスパンを
許せない大人になったんだろうね
どうして許されていることを想像できずに
許されないことばかりに憤るようになったんだろうね
これまで一番愛した人を憎む速度で
これまで一番憎んだ人を愛すればいい
絵空事を有効にしなかったことを
そうする時間の間だけ有効にしてみればいい
全て手遅れだと思うけど
着の身着のまま全てに号令をかけてく
喋るに任せて濃霧に身を任せる
埋めるべき穴は誰かが埋めればいい
SMJ(SME)(M) (2008-11-26)
売り上げランキング: 36937
(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「なにも」に触発を受けて書かれた)
過去をどうしようもなくぐしゃぐしゃにしてしまった日には
せめて手をアイロンのようにして皺を伸ばしておく
誰かに鼻かみ紙に使われてしまわぬように
出来るだけ高いところに隠してしまう
埃がかかろうとも気にはならないだろう
ただ、捨てることは決して出来ないんだろう
守るはずだったはずの約束は
つまりは、破るための約束に他ならなかったんだよ
夜が長すぎて
道のりも遠すぎる
愛のことも考えてみる
運とか強靭さだとか
誰かが躓くに足る石ころだったのかと、自分が
その人の人生の落とし穴になる必要はあったのかと
予め用意された脚本をなぞっているのだとしても
鉄面皮な俳優でいたくはないよ、決して
テープをひたすら丁寧にレコーダーにかける
真剣な仕草をコピペして笑うよ
混じりけのない発作が続くけど
観衆は咳一つさえ見せようとしない
残酷に血を流そうとも
終わりない疼痛をもたらそうとも
失敗することを恐れていたけど
その時になれば花開くんだ
ワーナーミュージック・ジャパン (2007-01-24)
売り上げランキング: 11544
(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「9.11」に触発を受けて書かれた)
簡単な憎悪の誘惑には乗らないよ
諦めに見初められても
満たそうとしても乱せない
泣かそうとしても流せない
映画のようだとインフレの感想を吐いた
業務を放棄して内心で蜂起した
ほろ酔いで陳腐なメロドラマ
こんな下らない世界なんて終わってしまえばよかった
ここにいたことだってあるんだ
出会うずっと前のことだ
全てが行進のようにはいかない
凍えては壊れ果てて
マストが孕んだ風は狂気だった
無知への悔恨から来た涙
安寧は状態ではなく願望だった
タネも仕掛けもございません
ようやく目を開いて何か見えるのかと思いきや
砂嵐で視界不良だったっていう
それでも目を閉じていたことに気づけてよかったと
筋違いの幸福に浸ってみるのもありか
何が起きているのかを知らせる暇はあるってのに
そうしてくれたためしはない
強固な信念でさえ証明を必要とした
近寄ったことも思い出せないんだろうが
ソニーレコード (1994-09-08)
売り上げランキング: 15744
(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「ねがいごと」に触発を受けて書かれた)
ふわり麦わら帽子
チェックワンピース
ありふれた空想だと笑う
そいつをなぞっていれば済む
飛行機雲割れ目
日々終わり
消し忘れたエアコン
眺めた瓶底の文字
夏が春を払拭していく
裸足で熱を感じていく
そこにいるつもりはなかったけど
止めることができない
水しぶきカシャリ
後追いシャッター
置き去りにはされぬように
その美しさを口にはしない
狡猾連想
幸福享受
中国語のようだと笑う
起源は言うまでもないな
陽気に季節を台無しに
混沌なんか必要じゃなかった
終焉が確固となった時だけは
疼痛が中毒と化してたんだ
ソニー・ミュージックレコーズ (2001-04-18)
売り上げランキング: 45308
(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「イナズマ」に触発を受けて書かれた)
小説から目を上げようとしないあなた
含み笑いなんかしてもワケは聞かない
飛び出したしおりが折れてるのに気づいても
これはワタシの心かもしれないと思うだけ
気を利かせたようなアリバイの咳払い
それは言葉ではないことに気づいてる
めくられた頁を破いては燃やしていく
怒号の飛び交うことのない暴動だとしても
あなたは独りじゃない
ワタシがここにいるんだから
心は遠く離れても
独りじゃないから
何故か終わらないロスタイム
引き伸ばしているのは名監督に違いない
勝敗なんてあるはずはないのに
どちらも負けることはないと確信している
そこに書かれてある以上のストーリーが
目の前に広がってんのに
それが一大事であるかのように
生真面目なクーデターが退けられる
毎日問うている
どうやって両の手から滑り落ちたんだろう
永遠でいることもできたのに
その手を差し伸べてほしいのに
エピックレコードジャパン (1995-06-16)
売り上げランキング: 506
(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「たいせつなもの」に触発を受けて書かれた)
うまくいくまでは、うまくいきますように
人生、と言う名のチキン・レース
其処を埋めていた感情を、何と呼んでいたのだろうか
いつまでも、いつまでも飽くことなく眺めている
しかし、英雄は現れない
人生は、それ自体は寓意を持たない寓話である
しなびた紙コップを親しく愛撫する
端々までとどめなく満たしていく
開けっぴろげな心に悲しみ、喜び
所有したり、撫でてみたり
それは、何事にも変えがたい悲しみなのに
ほんの、数分前の、僕は笑う
正しすぎて、誤っているぐらいだ
砂漠で見る蜃気楼は、往々にして、実物より美しく見える
雨とも雪ともつかない涙が降り注ぐ
永久機関は、こちらが諦めるのを待っている
なり損ないの光が覚束ない足取り
数多の視点が対極から呼び寄せる
ふいごのような思考が押し出して
不意に答えが出るのかもしれない
ソニー・ミュージックレコーズ (2000-02-02)
売り上げランキング: 36934
05 | 2025/06 | 07 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |