(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「きれいな嘘」に触発を受けて書かれた)
アナタと交わした最後のメール
当然だけど急に素っ気なくなってる
覚えているかどうかもわからない約束が
根拠もなくワタシを救うと信じていた
好かれたい人には汚点を見せたくない一方で
好かれたい人に全てをさらけ出したいとも思っている
執拗にキタナイ真実を恐れていた
いつの間にかケバくケバくなっていた
行く準備はできている
人生の本質を見つけることができるならば
汚れた指が掴んでいたもの
それは母のない子のような
いつものように掴んだシャツの袖が
ほつれていたのは知ってたけど言わなかった
そんな些細なことでも注意したら
簡単に機嫌を損ねることはわかりきっていた
色眼鏡で完璧なように見えるアナタが
その不完全さを憎んでいる非対称性で
その不完全さも含めて愛していたわ
なんだって理由になる、言い訳になるんだ
剽盗するための謝罪
次へ進むために不感症になったとして
ありきたりにイチャつけばいい
競争を操っては
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傷つくことなんてもうなくなった
無表情のほうが上手くやれるのさ
交通事故を待ち焦がれてんだけど
原型を留めないくらい折り曲げられた整理券
検索してはコピペした上手く体裁を整えられた人生
自分はこんな人間じゃないと思いながらこんな人間になってる
ユーモアこそ人生だとほざきながら
そいつがそいつが、そいつこそが命綱
でっていう人生
明日目覚めなければいいのにと願いながら眠る人生
明日は何も起こらずにやり過ごせればいいなと願う人生
サイコロをふるようにままならぬ人生
何も変わっちゃいない
何も変わっちゃいない
誤魔化しだらけでわかったフリ
でっていうどうってことない
些細な取るに足らない人生
そいつにしがみついてる
(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「結論」に触発を受けて書かれた)
駆け引きを凝縮したようなポスター
あざといとは思わない、嫉妬をしか抱かない
アナタがいないからといって手抜きした化粧
美しく修正してくれる人もいない日々だわ
デジカメが見せるパラパラマンガのように
やたらと再現性の高い他人事のヒビ
下手に取り繕おうとして逆効果
眠ってしまえば早送りできるの
アナタの夕暮れで目を覚ます
距離は心臓に悪すぎるわ
写真は一緒にいてくれてるだろうけど
その連想が孤独を際だたせるわ
何とか話しかけようと用もないのに
誰かがアナタと会話していれば近づいたわ
それは愚かだったでしょう、惨めだったでしょう
ロクに相手が会話もしてくれないのに
これが素直な反応というのなら
ワタシは世界一の正直者だったわ
あの時、馬鹿でいてよかったわいつでもそうだけど
いまだって馬鹿でいたいわ、予約なしで飛行場
興奮しすぎて運転するのも怖い
フワフワして事故しないほうが難しい
思い出さないように忙しくしてる
離れていれば生じてしまうわ
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(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「飛べない鳥の羽根は」に触発を受けて書かれた)
消化試合だから気楽なんだと思ってたいが、
打席にすら立てないことは見て見ぬfree
好物だからってヒマワリの種を噛み続けているわけじゃない
いつまで、いつまで自分の汗臭さを憎み続ければいい
判を押したような野次、ボールボーイの背後には輝ける未来
他人ごとのスコアボード、スクリーンセーバーの様相
衆人環視の暇人は、真剣そうな顔をしている
顎を乗せられたバットだけは、それが演技だと知っている
何かが上手くいっていないと思ったのは初めてではない
全てがあるべき姿でいるわけではないとシワに刻まれて
手遅れなんだって言う必要はないんだよ
ここで目も当てられない現実を見てきたんだからさ
無気力が問いただされることもされず大掛かりな演劇
誰もがありふれたセリフを吐くことを厭わない
それは、偽ることが元々の目的だったんじゃないかと
誰かが思い始めたが最後、お化け屋敷の白々しさで
お互いに気づかないフリをするのが目的と化して
一億総リアクション芸人、一億総ツッコミ待ち
それは素晴らしくない未来を語ろうぜ、ビールの売り子に
言い訳だらけの人生にはお似合いだ、こんな人生だけは送りたくないと思っていたのにな
キミは、全ては見聞きしてきたことだと言う
オレだって、キミが読んできた本は読んできたんだぜ
そこに、オレ以外の男がいたって理由は聞きたくないよ
だけど全ては手遅れだってことは言わずにいてくれよ
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(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「献杯」に触発を受けて書かれた)
とっちらかった人生、あまりにも
人によって言うことは違うけど、そう評されることが多い
いつだって、いつだって本気なのに
ただ相手が多いというだけでそうは思ってもらえない
ひたむきに地平線に銃を構えている敵は
こちらが攻撃をしたからなのかそう思いこませてしまったのか
現実はいつだって後追いでやってくる
人生は先制攻撃と復讐の繰り返しにすぎない
全てはうまくいくに決まっている
今を生きて、自然体でいさえすればいい
書きなぐるだけ書きなぐった思い
独り占めしたままでいいから
安いため息が懺悔の代わり
世界のどこに行っても空はそこに横たわっている
のどの乾きを潤すサケを飲み干して
唯一キミが共通点だと言ってくれたものだと思い出す
愛する人を愛せたがゆえに憎まれたのなら
それはそれでワタシらしい人生だと思う
愛する人を愛したいように愛せない人生なんて
もうそれは人生ではない、とても人生と呼べる代物ではない
それは時間がかかる、旅路の途中だから
管を巻いてるやつのことなんて耳を貸すなよ
全てはうまくいくんだからさ
ひとつひとつやっていくのさ
USMジャパン (2009-03-04)
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(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「パラサイト」に触発を受けて書かれた)
キミの全てを愛しているわけでもない
オートチューンのように無気力な思い
言い訳をまだ言っててもいいのかい
ピースが上手くハマるのを待っているだけなんだ
月だって満ちるのは一月に一度だ
何時までだって何時までだって待ってやる
ボクにだって完璧になる日は訪れる
その手の温もりを感じなくても済む日が
黙っていてくれないか
何故か、目が赤くなっている
いつの間にか文字が連なっていても
河は逆流して、感情は傾向に成り下がってる
もう恥じらっている暇なんかいらないんだぜ
恥じらいを取り除けばキミは完璧にハマるピースなのかもしれない
勘違いに妄想を塗りたくったような吐き気のする現実
珍味だって言いはるんなら誰か食べ尽くしてくれればいいじゃない
完璧さを目指す行為を世界と呼ぶのなら
その共犯者にキミがなろうというのならば
それはそれは不器用な完全犯罪が成し遂げられる
執行猶予のボニーとクライド
キミを起こさないように音を立てずにいる
起きないでくれ起きないでいてくれよ
完全には赦されないでいる
いつだってほろ苦いに決まっている
SMJ (2011-03-02)
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(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「素顔」に触発を受けて書かれた)
普段はやたらと口数が多いくせに
髪を染めたことは指摘してくれないのね
その態度とは裏腹に視線は饒舌だった
恥じらいに免じて見逃してあげるわ
ワタシが何を考えているかわからないと言うけど
誰にでも優しいアナタの方が機械的に思える
これは嫉妬なのだろうか、これは
これは一体なんなんだろう
言い訳をしてみたわ
アナタはどうにかして真実を告げる
誰よりも優先してみせたけど
全てが塵になるまで距離は変わらないまま
不幸に気づきたくないから不幸な曲を聞いてた
それが一番惨めなことだって思いもせずに
他人事にしていた感情はいつだってワタシのもので
羽ばたくような妄想の相手はいつもアナタだった
無意味を地で行くような韻の踏み合いでも
きっと深層心理は、と博学ぶってみるさ
連想ゲームと嘘ついて本音を聞き出してみる
二時間ドラマの刑事の大げさな演技みたいに
今はとても上手くやっている
流木のようにがりがり削られながら
愛しあおうとするたびに上手くいかない
見事に爆破してみせるわ
ホステス (2010-06-23)
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(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「レディー・ソウル・クラウド~to asato」に触発を受けて書かれた)
ワタシの気づかなかった口癖を真似て見せる
それはしたり顔している鏡みたいに
ダイジョウブだいじょうぶと言い聞かせてきた
催眠術にかかり続けの夢遊病者
年を取ったことでようやく全てを笑い飛ばせるようになった
重要なことなんて、実はそれほど存在しやしない
雨が降ろうが、槍が降ろうが血の雨だろうが
胃薬を飲みながらなんとかやってきた
昔のように、もう名前なんて呼ばないでよ
もう聞くことなんてできないんだからさ
お互い求めることが違ったなんて聞きあきた戯言
思い悩むことなんてないんだからさ
お互い表現者だから、嫌なことを第三者から聞くのは当たり前
人生を生きるものが、人生にうんざりすることがあるのと同じように
ただ立っているだけで突っかかってくる人もいる
ただ女だってだけで軽んじてくる人もいる
舞台に立つのは何かってよく考えるけれども
スポットライトがあたらなくたって、それぞれの舞台はある
技術だって人柄だってやり口だって文句を言い出せばキリがないけど
どんな事柄だって、教訓は引き出せるはずだから
ひとりで孤独な旅路をやってきたんだ
さよならって、都合のいい言葉だよね
キミは、見事にこの人生を無駄づかいしてくれたけど
気にしなくていいんだ、ダイジョウブダイジョウブ
Vanguard Records (2007-06-12)
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(このエントリは「Mio&Rumy ~リスペクト紀行~」の「世界一」に触発を受けて書かれた)
あの娘が好きだって先に言ったから諦めたアイツを
なるべく視界に入れないように努力してる
毒にでも薬になって、誰かを困らせたいわ
誰かのために伸ばしていた髪を切るので精一杯だけど
空気を切り裂くようなイメージで切ったゴールのテープ
それでいて、みんなが手を抜いてくれたような顔をしている
それもそのはず、既に皆は終えたウィニングラン
とんだ周回遅れのペースメーカー
わかっていたけど、あなたはワタシのものにはならない
愚かしく、全てが否定されるのを目の当たりにしてた
寂しくなったことなんてないけど
生きている心地がしたこともなかった
話しかけることすらできないけど姿を見るためだけに
同じ時間に座って待っていた習慣を止めることができない
そうすることで、話しかけてくる男が寄ってきても
誰かを好きになった罰なんだと不幸にも思ってしまうの
目の前に何時までもいてくれればいい、早く消え去ってしまえばいい
雨に打たれてかわいそう、雨に打たれていい気味だわ
こんなにも与えてはこんなにも奪っていく
サンドバッグ相手のパンチドランカー
タバコの灰が目に入ったって気にしないんでしょう
世界が肌に合わないとか言い放ったって
その破天荒さを分かち合いたいの
あなたがワタシを歯牙にかけなくっても
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