(このエントリは「MIO~リスペクトワールド」の「朝を待つ掌」に触発を受けて書かれた)
徹頭徹尾闊歩する理性
ただ会いたいだけだっていうのに
理路整然としたメール
文法を正すためにここにいるんじゃない
拍手喝采の雨
クロスワードのような人生だけはごめんだって
茫然自失の酒
ここまで落ちぶれていたんだなって
絶対電話してくれないだろうってわかってた
本当に理解してくれてるのなら
情けないぐらい待っていたのに
同時に気持ちが切れてしまうのを恐れてた、長いこと
右顧左眄した過去との決別が
自身のないあなたの懐疑心を誘っても
千変万化な人生の中で
それは語りたくない過去だってあるでしょうよ
勇猛果敢に凡人が才人に挑むさまを
あなたへの視線に置き換えて、いつの間にか泣いてた
またたきの間に変わった空想をいだいても
その腕の中に抱かれてた
いいようにされていたから
爆弾のように破裂しそうさ
ホステス (2012-02-15)
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(このエントリは「MIO~リスペクトワールド」の「かえるキャンドル」に触発を受けて書かれた)
生きてみるまでわからなかったことだ
軽蔑に浸されるのは慣れていたから
携帯が鳴らない人生を呪ってみても
そういう生き方をしたのは誰かは明白だ
フィクションが幅を利かす現代にあって
ひもじいくらい現実にかじりついてみても
分相応な悲嘆にくれるだけ
身分不相応にアナタの夢をみるだけ
気が触れたって思ってるだろう
挑戦さえしなかったくせにって
だけど今ならはっきりわかる
もう一度目の前に現れてくれたらと思ってる
コレジャナイロボみたいに
上手く具象化されたこれじゃない世界
ちょうど勘違いから始まる恋愛があるように
恐れから何も始まらないことがあったっていいはずだ
こっち見てるのはわかってんだぞ
カラオケルームで蔓延る残響
ああはなりたくないって思ってるのかい
ああなってることに気づかずに
忘れされるような現実がやって来ても
同時にがっかりさせるようなこともやってくるんだ
ようやく欲しいものがわかったんだ
アナタがボクのものになっていたらな
ユニバーサル ミュージック クラシック (2010-09-08)
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(このエントリは「MIO~リスペクトワールド」の「Light as a Father」に触発を受けて書かれた)
キミはいつもついてきて欲しいような顔をするけど
戻ることができるからこそどれだけ離れたか意識することもできる
鳥が飛び続けることができないのは
孤独に耐え切れないだけなのさ
キミは無限であるとともに有限だ
皮肉に取りそうだから口にはしない
その目に映るはずのものがこの目には映らない
それはけして悲劇ではないのだから
着地点なんて決めなくていい
全てが明らかにされるとは限らない
奇跡を待ってた日々はもう終わりさ
全ては上手く消え去っていくよ
いつだって軽々しく更新する世界新を
本人だけは誇らしく思っているというのに
ちょっとした言い間違いでさえ人格の否定の材料になる
思ったほど人生はプライベートなものじゃない
自由でいることってことだけだって決意がいるのに
束縛から解放されるってことならなおさら
目に映る景色が同じだったならって思うけど
聞いたことのあるような歌ばかりうたってた
何も学んじゃいないんだよ
不運にもチャンスを逃しただけなんだよ
全てを理解しているわけではない
奇跡を待たなくてもいいんだよ
ユニバーサル インターナショナル (2002-04-10)
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(このエントリは「MIO~リスペクトワールド」の「目隠しの空」に触発を受けて書かれた)
愛人じみた姿を盗み見る
憧れているのを気づかれてはいけないから
いつだって真似ぐらいはできる
できないってのとできるけどやらないってのは違う
人生をつまみ食いしてきたことの罰だ
お腹を壊したことがないってのは自慢にはならないぞ
空耳を凱歌にしたって
すり減っていくのは靴じゃなくて
いつだって上手にこの時間を浪費していく
少し疎ましかった日々が懐かしいよ
もう戻らないと誓った言葉を
幸せになれるのかもしれないな
仮面を脱いだ後にため息をついても
自分の顔をしたそれをすぐには捨てられない
多様性のない世界なんてクソ食らえって思っている一方で
自分の好きな曲が他人に思ったほど好かれていないことに落胆をしていないかい
矛盾こそがゴッドファーザー
唯一、この存在を認めてくれるものさ
愛するものが全てに愛されていて欲しいと願っていながら
自分以外の誰も愛していなければいいと願っている
誰にも好かれたことなんてない
共感をはねつけてきた人たちの
必要としなかったことに気づかなかったのかい
愛さなかったのに耳を傾けなかったのかい
VINYL JUNKIE RECORDINGS (2011-10-19)
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(このエントリは「MIO~リスペクトワールド」の「ベランダの花」に触発を受けて書かれた)
いつまでも修飾語のつかない日々が続くと思っていなかったかい
大人びた湿気が息もつかせないこんな日は
思い出し笑いと等価交換になったあくびを
奇妙な一致を見せたように引き出しにしまう
えげつない人生が誰だっていいと手をあげる
自意識過剰な誰かさんは標的は自分だって手をあげただろう
この愛は特別だって言った
どの愛だって特別だってのに
相好を崩すような友人もいない
夢にさえいつもかき乱された
それなりの年月を重ねたんだ
具合の悪さを感じたとしても
なす術もなく水やりをする姿を眺めてた
喪失は点で生まれるわけじゃない
線で培った幼いつぶやきで
元通りにしようとする背中を発見したのかい
世界の共犯者であろうとするその姿が
憎むべき凡庸な市民をひきつけていても
容赦ない豪雨はそれを蔑ろにした
それが平等だと言わんばかりに
冗長な順調な人生を夢見た
何が上手くいっていないか不安だけど
最悪な時を想定しているんだ
飛翔した時でも思い浮かべて
SMJ (2011-11-23)
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(このエントリは「MIO~リスペクトワールド」の「ゼロの身体」に触発を受けて書かれた)
共感をはねつけるその背中を見ていた
いまだかつてキミを傷つけたことなんてない
ついに、ついにたどり着いたその場所で
繰り返すようにそうじゃない人と同じ態度
スタンドにあったからと読み始めた興味のない雑誌
他人から見たら興味の有無なんて大したことじゃないだろう
すっくと体を起こしたように
何の意味もないような言葉の中にも
火花を待ち焦がれていた
それでも明かりだから
キミがもたらす全て
生命の源だと思えた
なんでもないような地平線を見つめていた
それが始まりの場所だった気がする
全てが一つになれるというのなら
既にその願いは叶っているから
世界は全てがひとつになれないことを選択したのさ
そうでなければボクがキミに触れる快感すら存しない
足りないところを数えあっても空白は残るから
共通点を探しては喜びましょう、禁じられたものだとしても
眠れない夜に、朝はつきもの
人間だから、傷つかざるをえないけど
高みを目指さざるをえないじゃない
せめて戦士でいたい
Pヴァイン・レコード (2011-11-16)
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(このエントリは「MIO~リスペクトワールド」の「色付きの空」に触発を受けて書かれた)
誰も読破しやしない人生を
美本でいられるからいいじゃないかと自嘲した
目に毒だ気の毒だと
御簾の中に追いやれば清々か
憎んでいる人間は、大抵そうなりたいと願っている人間だ
それはすなわち、なりたい人間になれない自身を憎んでいることにほかならない
ボクらの会話が競うように噛み合わないのは
無難な会話をしているからではないってことだろ、少なくとも
ボクらの真似をするヤツたちがやってくる
その時のキミの顔を直視できないだろうな
ボクらがそうしたようにさ
愚かさを繰り返してみせるんだ
別れた日には意味をなさなかった言葉も
妄想ではラブレターになるだろう
甘すぎる瞬間も交わした言葉は会話じゃなかった
返ってくるはずのボールは壁に為す術もなく張りついて
誰かが相談に乗ってきたなら軽く流すありふれた話
ありえた話だと一笑にふせればいいが
雨、だって既婚者との会話にしかならない材料
カビ臭い地下道の匂いに何を期待しているのかな
もっとも後悔した出来事
許してくれるならぐっすり眠れただろうに
何時だって今日みたいな日だったんだ
キミが言う不満を昨日はボクが言ってたよ
ユニバーサル インターナショナル (2012-02-08)
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(このエントリは「MIO~リスペクトワールド」の「ウレシナキ」に触発を受けて書かれた)
何ヶ月か前に約束された晴天の空
そうであるべきだったのにと言うべきなのか
そうあるべきだとはけして決まったことでもなかったと言うべきなのか
堂々とした愛情に否と言えもしない
不意に感じた痛みをあなたのせいと思うのか
あなたのおかげと思うのかはボク次第だ
本当はあんなこと言えた義理もないのに
日々向上させられてるんだもんな
友人や嘘つきはボクを必要としない
独りでやっていくしかないさ
長い旅路を経てきても
いつも心の中にいてくれるんだ
あらゆる比喩を拒否した雨が
その涙の滴る音を消してしまえばいい
季節外れの涙と言ったら笑ってくれた
その笑顔を見るためだけに生きているというのに
降り慣れた姿をうらやましげに眺めて
気が済んだと問う何とも言えない表情に
ひどく詰問された気がして
まだまだ幸せにできる余地があると思えたよ
美醜全てが奪い去るよ
道程はひたすら長く疲弊させるだけ
孤独を身にまとって生きるよ
他人ごとのような悲しみとか哀れみとか
ソニーレコード (2002-11-13)
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(このエントリは「MIO~リスペクトワールド」の「決戦」に触発を受けて書かれた)
来世で謝ることにしたから
今はほっておいて
こんなに傷つくぐらい愛し合ったと見るか
愛しているならそもそも傷つけ合わないと見るか
他人のことを考えた時間を愛情に換算できるなら
君を最も愛した人になれるかもしれない
嫉妬心のなせる業か、時空のねじれか
君に優しくする人まで憎んでいて何が何だか
泣きそうな時は肩を貸してくれると言ったのに
頼りにしてもいいよって言ってくれたのに
寒風吹きすさぶ中で立っている
来るはずもない君を待って
着地点がわかってるなら苦労しない
絵に描いたような視界不良だ
わけもわからずに好きになって
わけもわからずに憎んでいる
過ちを犯すために生まれたわけはないが
全てを手に入れられるわけではないと言い聞かされてるようだ
この悲惨さを気に入っているかのように
たまに美しかったりする瞬間を思い出したりする
風を遮るものもないまま立ちすくむ
そこにいてくれると誓ったのに
いったいどこにいるんだ
恐怖や疑問を取り去ってくれるはずなのに
Arista (2011-04-05)
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(このエントリは「MIO~リスペクトワールド」の「ねぇ…」に触発を受けて書かれた)
明瞭になった途端に増す
言うわけもないセリフが堅苦しい
似通ったフィクションならいつでも泣けるのに
現実は楽しむものではないってことか
早く終わるようにひたすら祈ってる
何がなのかははたして本人もわかってないが
だだっ広い礼拝堂は世界と呼ばれて
神という名の願望にしてやられてるんだ
落ちていく夢を見てた
音もなく進む世界
痛いほど感じている喪失を
音もなく現れた太陽
それは単なる嫉妬と独占欲の賜物であって
決して、けしてあれではない
いつだって話し相手は過去と未来で
現実なんて高嶺の花
愛した人をこれでもかと傷つけて
こんな人間と一緒にいなくてよかったでしょうと思う
それは必然のもたらす孤独
役立たずの一人芝居を止めるつもりはないんだな
朝を迎えたら発つことにするよ
語られることのない場所へ
記憶が水位を増していく
重荷を負わせてくれよ
Zero Summer (2011-03-08)
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02 | 2024/03 | 04 |
S | M | T | W | T | F | S |
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