（このエントリは「Mio&Rumy ～リスペクト紀行～」の「2008年12月」に触発を受けて書かれた）

　うんざりしながらも嬉しそうな顔をする
　その顔を見るために、ワタシは生きてんだろうに

　アナタは二人が愚かであることを見事に証明してみせる
　たとえ何かを犠牲にしても

　いつの間にかしわくちゃになった診察券
　付いてきてくれなくて、むしろ安心してんのよ

　二人は一生理解しあうことはないでしょう
　それは無慈悲なレベルで通じ合っているから

　それで幸せならば
　悪いことのはずはないから
　それが幸せにしてくれるはずなのに
　何でそんなに悲しそうなの

　誰かに聞いてもらえるように、ため息をつく
　携帯の画面に映るヒトを少しだけ引っ掻いた

　欲しくなかったものを失った
　感情が多少揺り動かされたとしても

　喜んでくれても怯んでくれても
　決して離れられないのよ

　ずっと間違いを犯しあってもいいから
　二人だけの世界に閉じ込めたいわ

　これまで誰かそこにいた
　期待していた人間ではなかったでしょうが
　喉が乾くまで呑んでいたけど
　諦めたことはなかったのよ

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